
ナポリくん
将来のために資産を増やしたいけど何から始めればいいかわからないや
そんな悩みを抱えている方も多いと思います。そこでぜひ知ってほしいのが「高配当株投資」です。
高配当株投資とは、定期的に多くの配当金が見込める株式に投資する手法のことです。株式を保有しているだけで、企業の利益の一部を配当金として受け取れるため、安定した収入(インカムゲイン)が期待できるのが大きな魅力です。
この記事では、高配当株投資の基本から、メリット・デメリット、そして失敗しないための銘柄選びのポイントまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。
高配当株投資の3つの魅力(メリット)
高配当株投資には、主に3つの大きなメリットがあります。
- 定期的な配当金収入が得られる: 高配当株を保有していると、年に1〜2回(米国株では年4回の場合も多い)の配て、配当金が支払われます。この定期的な収入は、生活費の足しにしたり、趣味に使ったりと、生活に潤いをもたらしてくれます。
- 配当金の再投資で「複利の効果」が狙える: 受け取った配当金をさらに株式投資に回すことで、「複利効果」によって雪だるま式に資産を増やしていくことが期待できます。複利とは、元本に利息がつき、その合計額に対してさらに利息がつく仕組みのことで、投資期間が長くなるほどその効果は大きくなります。
- 株価下落時も精神的な支えになる: 株式市場が不安定な時期でも、定期的に配当金を受け取れることは、精神的な安定につながります。株価の値下がりによる損失を配当金が和らげてくれるため、長期的な視点で投資を続けやすくなります。

ナポリくん
配当金は定期的な収入になり得るかもしれないんだね!
知っておきたいリスクと注意点(デメリット)
魅力的な高配当株投資ですが、もちろんリスクも存在します。投資を始める前に、デメリットもしっかりと理解しておきましょう。
- 減配・無配のリスク: 企業の業績が悪化すると、配当金が減らされたり(減配)、支払われなくなったり(無配)する可能性があります。配当金は約束されたものではないことを覚えておく必要があります。
- 株価の値上がり益を狙いにくい場合がある: 高配当を出す企業は、利益の多くを株主への還元に充てているため、事業拡大などへの再投資が少なくなりがちです。そのため、急成長する企業に比べて株価の大幅な上昇は期待しにくい傾向があります。
- 配当金には税金がかかる: 受け取った配当金には、通常20.315%の税金がかかります。ただし、NISA(少額投資非課税制度)の口座を活用すれば、この税金が非課税になるため、効率的に資産を増やすことができます。NISA口座で配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。

ナポリくん
リスクがあることをしっかり理解しなきゃね
【初心者必見】失敗しない高配-配当株の選び方 5つのポイント
では、実際にどのような点に注目して高配当株を選べば良いのでしょうか。ここでは5つの重要なポイントをご紹介します。
- 配当利回りの高さだけで選ばない:
配当利回りとは、株価に対する年間の配当金の割合を示す指標です。一般的に4%以上が高配当株の一つの目安とされています。しかし、株価が大きく下落した結果、一時的に利回りが高くなっている「高配当の罠」と呼ばれるケースもあるため注意が必要です。 - 業績が安定しているか確認する:
安定して配当を出し続けるためには、企業の業績が安定していることが不可欠です。過去の業績推移を確認し、継続的に利益を出せているかを見極めましょう。 - 配当性向をチェックする:
配当性向とは、企業が稼いだ利益のうち、どれだけを配当金の支払いに充てているかを示す割合です。この数値が高すぎる場合、利益のほとんどを配当に回していることになり、業績が悪化すると減配に陥る可能性があります。日本の上場企業では30%程度がひとつの目安とされていますが、50%以上になることも珍しくありません。 - 「連続増配」の実績を重視する:
長期間にわたって配当を増やし続けている「連続増配」企業は、業績が好調で、株主への還元にも積極的な優良企業である可能性が高いと言えます。安定した配当収入を期待するなら、連続増配の実績は重要な判断材料になります。 - 財務の健全性を確認する:
自己資本比率などを見て、企業の財務状況が健全かどうかも確認しましょう。財務が安定していれば、一時的に業績が悪化しても配当を維持できる体力があると考えられます。

ナポリくん
利回りの高さだけで選ぶのは良くないかもね
まとめ:長期的な視点で賢く資産を育てよう
高配当株投資は、定期的な収入を得ながら、長期的に資産を形成していける魅力的な投資手法です。しかし、目先の利回りの高さだけに飛びつくのではなく、企業の業績や財務状況をしっかりと分析し、減配などのリスクも理解した上で銘柄を選ぶことが成功への鍵となります。
本記事で紹介したポイントを参考に、ご自身に合った高配当株を探してみてはいかがでしょうか。まずは少額からでも、未来のための資産づくりを始めてみましょう。